バーの店舗デザインを決める際に意識するべきポイントとは?
バーの開業を考える際に、どんなデザインの店舗にしようか悩む方も多いでしょう。バーはお酒が飲めればいいのではなく、雰囲気を含めたサービスに対価を支払ってくれる場所です。それだけにバーの店舗デザインは重要です。今回は、バーの店舗デザインを決める際に意識すべきポイントについて解説します。
飲食店における店舗デザインの重要性
飲食店における店舗デザインは、集客・売上に繋がる重要なポイントです。店舗デザインにより、お店の居心地や満足度は大きく左右され、客単価に影響します。そのため、お酒やフードだけにこだわるのではなく、店舗デザインを重視せず飲食店の成功はないでしょう。ここでは、飲食店における店舗デザインの重要性について解説します。
店舗デザインは集客に影響する
店舗のデザインは、来店動機に強く影響します。店舗の外観が良ければ、「入ってみたい」「気になる」という気持ちにさせますし、店内のデザインが良ければ、「落ち着く」「また来たい」「紹介したい」と思ってもらえます。店舗デザインが良ければ、店舗検索の際に、インターネット上での写真映えもしますし、来店客がSNSにアップしたくなり、気持ちも高ぶります。
また、店舗デザインを、「にぎやか」「落ち着き」「高級感」など、どの方向性にするかによって、客層や客単価に影響します。店舗デザインと店舗の売上は切っても切れない関係です。
スタッフの働きやすさに直結する
店舗デザインは、スタッフの働きやすさに影響します。スタッフが仕事のしやすいレイアウトにだと、入店時の対応、呼ばれたときの迅速さ、お会計対応など、お客様と関わるすべてに対して、クオリティが上がります。各スタッフが店舗のどこにいるのかわかりやすいレイアウトだと、連携が取りやすく、無駄のない動きができ、お客様の満足に直結します。
バーのタイプごとの特徴
カジュアルであったり、落ち着いた雰囲気であったり、バーにもいくつかのタイプがあります。タイプによって、客層や客単価が変わってきます。ここでは、バーのタイプごとの特徴について解説します。自分がどんなタイプのバーを経営したいのかコンセプトを考えてみましょう。
オーセンティックバー
オーセンティックとは「本物の」という意味です。オーセンティックバーとは、高級で本物志向のバーのことです。このタイプのバーは、会員制や高級ホテルのバーの形式を取り、熟練のバーテンダーがお酒を提供します。店舗は、広くゆったりしていて、間接照明やBGMなどで落ち着いた雰囲気を演出しています。
ショットバー
ショットバーとは、お酒を一杯ずつ注文するスタイルのバーです。ボトルキープするのではなく、一杯ずつ気軽に頼め、価格がリーズナブルです。客層は20~30代の若者をターゲットにしていて、店舗の雰囲気はカジュアルです。
ミュージックバー
ミュージックバーとは、ギターやピアノなどの楽器が置いてあり、ジャズなどの音楽を楽しむスタイルのバーです。生演奏やライブできるのが一番の魅力です。音響設備が重視されるため、内装にはある程度の費用がかかります。
スタンディングバー
スタンディングバーとは、立ち飲みスタイルのバーです。入店が気軽で低価格が魅力です。椅子を用意する必要がないので、内装費を抑えられます。電車の待ち時間などで利用する人もいます。
ダイニングバー
ダイニングバーとは、食事もできるスタイルのバーです。他のバーと違い、店内に料理人がいて、フードの種類が豊富なのが魅力です。食事をしながらお酒を楽しみたい人向けのバーです。
スポーツバー
スポーツバーとは、サッカーやラグビーなど、スポーツ観戦をしながらお酒が飲めるスタイルのバーです。同じスポーツが好きな人同士で意気投合し、にぎやかに楽しめるタイプのバーです。
バーの店舗デザインを決める際に意識するべきポイント
バーの店舗デザインが明確でないと、お店のリピーターやファンが増えず、なかなか繁盛しません。どんなコンセプトのお店で、どんなお客を集客したいのかを決めるうえでデザインは重要です。そこでここでは、バーのデザインを決める際に意識しておくべきポイントについて解説します。
コンセプトを決める
バーの店舗デザインを決める際には、まずバーのコンセプトを決めましょう。例えば、スターバックスだと「家庭でもなく職場でもない第3の空間」というのがコンセプトです。どんな空間にしたいのか決まると、求める店舗デザインが見えてきます。コンセプトはデザインの柱です。
ターゲット層を決める
店舗デザインを決める際に、どんな人たちに来て欲しいか、ターゲット層を決めるのはとても重要です。ターゲット層が明確に決まれば、そのターゲットとするお客さんがどんな店舗デザインなら気に入ってくれるか、リピートしてくれるか想像できます。
価格帯を決める
店舗デザインと価格帯が合致していないと、落ち着かない雰囲気のバーになってしまいます。入りやすいカジュアルな雰囲気の店舗デザインであるにもかかわらず、高価格帯で設定されていた場合、怪しい、ぼったくり、のような意図しないイメージを持たれてしまいます。それだけ価格帯を決めるのは重要です。
まとめ
バーの店舗デザインは、ゼロからイチを作り出す大変な作業です。ですが、大変だからこそ、いざ店舗が出来上がり、多くのお客様の喜んだ笑顔を見られたときは、心から、こだわって良かったと感じるでしょう。バーに来ていただけるお客様は、お酒やフードだけでなく、雰囲気込みで気に入って来てくれています。お客様・スタッフ・オーナーの三者が心地良い空間となるよう、全力で取り組みましょう。