古民家カフェを作るには？店舗デザインで抑えるべきポイント

住んだことはないけれどどこか懐かしさを感じる古民家、そんな古民家を改装したカフェも増えてきています。日本ならではの独特の空間に癒される古民家カフェはひとつのブームにもなっていますが、開業し成功させるには店舗デザインにも注意が必要です。古民家カフェの店舗デザインで、押さえるべきポイントについて解説しましょう。

古民家物件の魅力とデザインを決める前にやること

古民家カフェは、今は使われていない古民家や歴史ある建物を改装しカフェとして営業しますが、「古民家」という物件にはどのような魅力があるのでしょうか。

どこか懐かしさを感じる古民家ですが、実際に住んでいたという人は珍しいはずです。なぜ懐かしさを感じるのか、それは使用されている柱や梁といった自然素材が、長い年月を経て味わいのある温かな雰囲気をつくり出すことも理由として挙げられるでしょう。

一般的な街中にあるカフェならおしゃれな雰囲気を楽しめますが、古民家物件を改装したカフェなら独特な雰囲気があり非日常感を味わえます。ただし、魅力的な古民家物件であってもカフェへの改装は、デザイン次第で成功か失敗か分かれることもあります。古民家カフェを開業するにあたり、デザインを決める前にやることがあるので、説明しましょう。

店舗デザインを決める前にやること

古民家カフェの店舗デザインを決める前に、まずお店のコンセプトを明確にしておくことは必ずやっておきましょう。カフェをやるなら古民家がよさそう、そんな気持ちでコンセプトを明確にせず雰囲気だけでデザインを決めるのは避けるべきです。

飲食店を開業し成功させるためには、「何」を「誰」に「いつ」「どこで」売るのか、「なぜ」「いくらで」売るのかということをはっきりさせておく必要があります。これらを軸にして開業する古民家カフェのコンセプトを明確にしましょう。

コンセプトが明確になれば、お店の雰囲気や内装など店舗デザインも設計しやすくなります。

人気の古民家カフェを作るには

はりきって古民家を改装しカフェをつくっても、訪れるお客が少なければ営業が成り立ちません。人気の古民家カフェにするために、つぎのポイントを押さえてください。

コンセプトを具体的に考えておく

上記でもお店のコンセプトについて説明しましたが、人気の古民家カフェにするためにコンセプトを具体的に考えておくことは欠かせません。コンセプト設計を行うことで、店舗デザインが設計しやすくなるだけでなく、物件選びにも役立ちます。

ターゲット層も明確にしておく

どのような年代をターゲットにするのか、それによって店舗の内装デザインも変わってきます。古民家ということでターゲットは年配の人が多いかというと、必ずしもそうではありません。

若い年代も癒しや非日常感を求めて古民家カフェに足を運んでいるうえ、インスタグラムで映えるようなお店も選ばれています。立地にもよりますが、若い世代をターゲットにするなら、内装のデザインもインスタ映えするような工夫をするとよいでしょう。

また、年配の人に人気のカフェを目指しているなら、映える内装よりも機能性を重視しバリアフリーを意識した内装などがおすすめです。

開業前に確認すべきポイント

古民家カフェを開業するために、確認しておかなければならないポイントがあるので説明しましょう。

法規制の基準をクリアしている古民家であるか？

飲食店を開業するためには、その店舗が「建築基準法」と「消防法」という2つの法規制をクリアしていることが絶対条件です。古民家の場合、建築された年代が古いので現在の建築基準法や消防法の基準を満たすことができない可能性が高く、そのままでは営業することが難しいケースも多いです。

基準を満たしていない物件では、営業するために基準をクリアするようなリフォームを行う必要があります。カフェとして営業するための改装費以外に、そのようなリフォームも必要になれば予算を大幅にオーバーしてしまう可能性もあるでしょう。改装工事を依頼する際には、リフォームが必要なのか、必要ならどのくらいかかるのか見積もりをしっかりもらうようにしてください。

設備の導入が可能な物件かどうか？

すべての古民家が、店舗として使用するのに適しているとは限りません。カフェのような飲食店なら、ガスや電気を多く使用するうえ換気設備も必要になります。

それらを導入できる容量があるのか、工事が可能なのかなど事前に確認しておかなければなりません。大掛かりな工事になれば経費もかかるうえ、予定していた開業日に間に合わないこともあるので、設備に関しての確認も忘れずに行ってください。

立地は適しているか？

どんなに立派で魅力的な古民家カフェでも、立地条件が悪ければ集客は見込めません。たどり着くのが難しいような地域で開業するだけでなく、同じような古民家カフェが多い地域も立地がよいとはいえません。

コンセプトを決める際に立地もある程度決めることが多いのですが、集客が見込めて古民家カフェとして適している地域なのか、下調べはしっかりと行ってください。

経験・実績が豊富な業者に依頼する

古民家の店舗デザインは、経験がない業者のデザインでは充分に魅力を引き出すことができない可能性もあります。古民家カフェを開業する際の店舗デザインは、経験・実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

古民家カフェを開業するなら、おおざっぱなイメージだけで準備するのではなく、具体的なコンセプトを考え立地についても調査しておくことが大切です。人気の古民家カフェにするためにターゲット層を明確にすることも重要で、ほかとは違う人気の古民家カフェになるように、経験・実績ともに豊富な事務所に店舗デザインを依頼しましょう。

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