飲食店の看板を魅力的に見せるためには?
新規開業で飲食店の店舗デザインを考えている方の中には、看板のデザインに悩んでいる方も多いかと思われます。看板は外観と並ぶお店の顔ともいえる重要な要素であるため、魅せ方を意識するだけでお店の印象や雰囲気をよくできます。そこで、今回は看板をより魅力的に見せるためのポイントや看板製作にかかる費用について解説します。
お店でよく使われているのは「切り文字」看板
一言で看板といってもさまざまな種類がありますが、飲食店でよく使われているのは「切り文字」と呼ばれる看板です。「切り文字」とは、アクリル板やステンレス版などを文字や数字の形に切り抜いたものであり、店名やロゴなど幅広い用途で用いられています。今回は切り文字看板の中でもとくに使用頻度の高いものについてご紹介します。
アクリル板
アクリル板はほかの切り文字と比べると加工がしやすく、種類も豊富な点が特徴的です。看板では主に白や黒などの色が用いられることが多いですが、カラーアクリルを使うことで透明感が増し、仕上がりの幅を広げることができます。
ステンレス版
耐久性の高いステンレス版は、屋内はもちろん屋外でも安心して用いることができます。そのため、看板にも適しており「鏡面仕上げ」や「ヘアライン」など、店舗のイメージによって異なる雰囲気に仕上げることも可能です。
カルプボード
「カルプ」とはウレタン樹脂のことであり、硬いスポンジのような質感と立体的なデザインが特徴的な切り文字です。金属製の文字看板と比較するとやや耐久性に劣りますが、看板として問題なく屋内・屋外で使用できます。また、カルプボードはアルミ板などほかの素材と組み合わせて使うことも可能です。
目を引く看板デザインを考えよう!
人の目を引く看板のデザインにはさまざまな秘密が隠されています。そこで、看板をより魅力的に見せるための例やポイントについてご紹介します。
突出看板でアピール
「突出看板」とは建物や通りから突き出て遠くからでも視認しやすい看板のことを指します。突出看板の最大のメリットは、ロゴや店名などの文字を貼り付けるだけで簡単に視認性を上げ、遠くからでもお店を見つけてもらいやすくできる点です。
カルプ文字×照明
カルプ文字看板の後ろから照明を当てることで、立体的かつ上品なイメージの看板に仕上げることが可能です。低価格で作れることから店舗での採用率も高く、お手頃でありながら高クオリティの看板を実現できます。価格を抑えながら上品な雰囲気を演出したいという方におすすめです。
ネオンチューブで看板を作成
ネオン管のようにエモーショナルな雰囲気を演出できるネオンチューブを活用するのも1つの手段です。ネオンチューブは折り曲げることで簡単に形を変えることが可能であり、ロゴや店名を作ることもできます。ファサードの看板として使用する場合には、アクリル板などと併用することで雨風を防ぐことが可能です。
また、ネオンチューブはネオン管を作るよりもコストを抑えることができるほか、おしゃれな雰囲気で若者からの注目を集めることもできるため、必要に応じて取り入れることでお店の雰囲気をアップさせることができます。
看板製作の平均価格
看板の種類や魅力的な見せ方について理解したものの、いざ看板を製作するとなると、どの程度費用がかかるのか不安ですよね。最後に看板製作にかかる平均的な費用についてご紹介します。
デザイン費
まずは看板製作の各工程において費用が発生することを理解することが大切です。そもそも看板を制作するためにはデザインの元なる原稿が必要となり、外注でデザインを依頼する際には費用が発生します。プロのデザイナーに看板デザインを依頼する場合、注目を集める効果的な看板を制作するためのデザイン費が発生します。一方で、看板屋など原稿を作るだけの場合にはデザイン費が発生しないケースもあります。
製作費
看板本体の製作費については、サイズや材質などによって値段が大きく変化します。看板の骨組みを木にするかアルミにするかで値段が大きく上下するため、改装を行うかどうか、耐久性はどの程度必要かなどを考慮し、最適な素材・サイズを選択するようにしましょう。
工事費
完成した看板を店舗に取り付けるためには工事費用が必要です。建物の形状や構造などによって発生する費用はそれぞれ異なり、設置場所や取り付けの難易度によって価格が大きく変動することもあります。
看板制作の相場
看板製作にかかる費用の相場は、看板単体を製作する場合には15~40万円程度かかるといわれています。また、集客やデザイン性を考慮し、外観を含めてトータルで看板製作を行うという場合には諸々の費用を含めて50~100万円程度が必要となります。
まとめ
この記事では飲食店の看板でよく使われる切り文字の種類や看板を魅力的に見せるためのポイント、看板製作にかかる平均価格についてまとめてご紹介しました。これから看板製作に取りかかるという方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に魅力的な看板デザインを目指してみてください!